仕事に活かすために学び、1on1でコーチング的なアプローチができるように

卒業生:水上 渚さん(会社員)

仕事に活かすためにコーチングを学ばれた水上渚さん。多忙な日々を過ごす中で、価格と週1時間の授業が「ちょうどいい」ということが、コーチングプレイスの講座を選ぶ決め手となったそうです。コーチングを学んだ後の1on1では、相手の方の気持ちを掘り下げた対話ができ、相手の方がより納得感を持って行動できるようになるといった変化がありました。コーチングを学んで得られたものや、コミュニティをどのように活用しているかをお聞きしました。

コーチングの基礎を学ぶために「ちょうどいい」と感じたことが決め手に

——2021年に渚さんがコーチングを学ぶことにされたのはどうしてでしょうか?

「仕事で活かせるといいな」と思っていました。

コーチングを習う1年前にマネジメントをしていたのですが、あまりうまくできず、「どうすればよかったのかな」と振り返っていました。そんな時、同僚との会話の中でコーチングを勧められたんです。その時はコーチングについては「よくわからない」という印象でピンとこなかったのですが、「Amazon創業者のジェフ・ベゾスのように、トップの経営層はコーチングを活用しているんだよ」という話から興味を持ち始めました。

調べていく中で、「クライアントの中の答えを引き出すコーチング」と「解決策の提案を行うコンサルティング」の違いがわかり、いつかまたマネジメントをする日に備えておきたい気持ちもあって、「コーチングを学びたい」と思うようになりました。

——コーチングプレイスはどんな理由から選びましたか?

コーチングプレイスを選んだのは、代表の塙さんや講師の方を知っていたこともありましたし、価格やスクールの雰囲気が「今の自分にちょうどいい」と感じたからです。

コーチングを紹介してくれた同僚は、「1on1の中でコーチング的なアプローチができたらいいから、本を読んで実践すればいいよ」と言っていて、まずはコーチングの本を読んでみたのですが、実際のコミュニケーションでどう実践すればいいかわからなくて…。

コーチングスクールを調べると受講料が100万円ほどのスクールが多くて、仕事のプラスアルファとして学ぶには躊躇する金額でした。コーチングプレイスの卒業生にもプロコーチとして活躍している方はいますが、コーチングの基礎を学びたい人にとってちょうどいい価格だったことが決め手になりました。また、忙しく働いている中だったので、オンラインで週1回1時間というコミット量もちょうどよかったです。

1on1の相手の方に、より納得感を持って行動してもらえるようになった

——コーチングを学んで、どんな変化がありましたか?

コーチングを習う前に1on1をしていた頃に比べて、コーチングを元にした1on1には手応えがありました。以前は表面的な会話しかできていなかったんですが、相手の方の希望を掘り下げて聴けるようになりました。

以前1on1をやっていた時には、会社から渡された項目に沿って質問をしていました。例えば、会社の目標に対する進捗や「最近どうですか?」といった質問です。項目通りに質問をしていたので及第点の内容ではあったかもしれませんが、項目の他に何を聞けばいいかわからなかったんですよね。

そんな風に1on1を続けていたのですが、トラブルのようなことがあった時に「(1on1をしているのに)どうして気づけなかったの?」と聞かれて…。「ちゃんと話しているつもりなのに…」というもやもやした気持ちがありました。

コーチングを学んだ後の1on1では、会社の目標ももちろん大切ですが、「相手の人がどうしたいか、どういう希望があるのか」を掘り下げて対話ができるようになりました。1on1の相手の方に、より納得感を持って行動してもらえるようになったと実感しています。そういった支援ができるのは、コーチングの醍醐味じゃないでしょうか。

同僚が雑談の中で、「会社が従業員を押さえつけるようなコミュニケーションではなくて、”納得感を持って働けるフラットな組織”というのがトレンドになっていて、そのコミュニケーションにコーチングがいいんだよね」と言っていたのですが、そうした効果を感じています。

自己開示をすることで、もっと心を開いてもらいやすくなった

——1on1でのコミュニケーションに大きな変化があったんですね。

会社の目標への進捗を中心に聞くのではなくて、「その人自身が何をしたいのか」にフォーカスできるようになったことが、大きな変化です。うまく会話のキャッチボールができて、信頼関係が築けているように感じています。

以前はもっと表面的な感じがあって、本音のところに触れられない感覚がありました。今は、「いろいろあるけど、本音はこうなんだよね」という風に、もっと腹を割って話せている感覚があります。

講師の方から、「自分から自己開示をした方が、相手にも自己開示してもらいしやすいよ」というアドバイスをいただいて。自分が先にぶっちゃけて話すことを意識するようになって、相手にも心を開いてもらいやすくなったのを感じています。

「コーチング的なコミュニケーション」という引き出しが自分の中に増えた

——コーチングを学んでよかったことは、その他にありますか?

コーチングを学んでから、以前よりもコミュニケーションの選択肢が増えたように思います。例えば悩んでいる人がいた時に、「こうした方がいいよ」ってアドバイスをするのではなくて、コーチング的なアプローチで「その人自身がどうしたいか」を掘り下げた方がいい場面に気づけるようになりました。

コーチングが万能なわけではないですが、もしコーチングが有効な場面であれば、「ここは話を聞いてみよう」と意識的に切り替えることができています。「コーチング的なコミュニケーション」という引き出しが自分の中に増えたことがよかったです。

コーチングを受ける時間を、内省のために活用できると気づいた

——コーチング講座を卒業して1年以上経ちますが、コミュニティとはどんな風に関わってらっしゃいますか?

受講中に気づいたことなんですが、コーチングをする側と受ける側どちらも経験して、コーチングを受けることが好きな自分に気づきました。

コミュニティでは相互セッションとして、30分ずつお互いにコーチ役とクライアント役をする練習をたまにやらせてもらっています。お互いがコーチングを学んでいるので気軽にできて、コーチングが身近な存在になりました。必要な時に気軽に募集できるところが良いですね。

コーチングをする側としては、学んだことを忘れないための実践の場となっていますし、コーチングを受ける側としては、新しい気づきがもらえる場になっています。

——「コーチングを受けることが好き」という気づきがあったんですね。

せっかく何かを勉強するなら極めたいタイプで、卒業した直後はコーチング技術を磨くために「コーチングセッション100回」を目標にしていました。でも、「プロコーチを目指すのは、人生でやりたいことではないな」ということに気づいて、セッション回数にはこだわらなくなりました。

自分の内面に潜っていって探求するのは好きで、コーチングを受ける時間を内省のために活用できると気づきました。コーチとしてコーチングをするだけではなく、自分らしくコーチングと関わっています。

コミュニティは、コーチングを学びつつ癒される場所

——コーチングプレイスのコミュニティは、渚さんにとってどんな場所でしょうか?

コーチングプレイスで驚いたのは、想像以上にゆるかったことです(笑)。代表の塙さんに期日を聞いた時に「いつでもいいですよ」って返答があって、「そんなにゆるくていいんだ!」って思いました。人に厳しくないというか、なんでも許される感じがあって。普段仕事で張り詰めているからこそ、これくらいのゆるさだと助かります。

コーチングを勉強しつつ、癒し空間として楽しんでいます。癒される場所、ありがたい場所です。だからこそ、コミュニティから離れずに、学びたい時に学べているのだと思います。

—コーチングプレイスの受講を迷っている方へ、メッセージをお願いします。

プロコーチを目指すほどじゃないけど、仕事で活かしたい、コーチングを学びたい、という方に最適なスクールだと思います。ストイックに学ぶのではなくて、「仕事の合間にゆるめに学びたい」という人にも、ちょうどいい温度感で学ぶことができます。私自身、当初の「仕事に活かしたい」という目的を達成することができて満足しています。

Photo:渚さんご提供
Interview/Writing:加藤優花