ホームコラム / 第6回

AIに任せるところ、人がやるところ
〜雑務を渡すほど、人と向き合う時間に温度が乗る〜

最近、AIに仕事を手伝ってもらうことが本当に増えました。

  • 文章の下書き
  • 議事録の整理
  • データの分析
  • ちょっとした調べ物

気がつくと、一日のうちで AIと「会話」している時間 がけっこうあるんです。

毎日使っていると、だんだん見えてくることがありまして。

それは、「AIに任せたほうがいいこと」と「人がやったほうがいいこと」の境目です。

AIに任せたほうがいいこと

たとえばIT業界の話で言うと、こんな作業はもうAIのほうが速いし正確です。

  • ソースコードのレビュー
  • テストデータの作成
  • 議事録の整理
  • 定型ドキュメントの下書き

正直、人がやらなくていい

というか、人がやらないほうがいい、とすら思います。

速度も正確さも、もうかなわない領域があるんですよね。

では、人がやるべきことは何か

じゃあ人は何をするのかというと、こういうところに集中していくわけです。

「その人にしかできない判断」
「その人と話したいから、人が出ていく場面」

AIには代替できない、「あなただからこそ」 の部分。

これは、コーチでもエンジニアでも、コンサルでも、講師でも、たぶん職種を問わず同じだと思っています。

コーチング・研修の現場でも、同じだった

この役割分担、コーチングや研修の世界でも同じだなと感じています。

たとえば、研修の準備で言うと、こんな下ごしらえはどんどんAIにお願いできます。

[AI に任せられる下ごしらえ]
  事前アンケート集計
  資料の下書き
  参加者プロフィールの整理
  類似事例のリサーチ
  Q&A 候補の洗い出し

[人がやるべきこと]
  当日、その人の目を見ること
  その場で感じたことに反応すること
  予定にはなかった問いを投げること
  沈黙を一緒に味わうこと

そうすると、当日の現場に立つときの 集中力が、明らかに変わるんですよね。

「機械に任せたら冷たくなる」は、逆だった

世の中ではよく、こんなふうに言われます。

「機械に任せると、人と人との関係が冷たくなる」

でも、私の実感はむしろ なんです。

雑務をAIに渡すほど、人と向き合う時間に温度が乗る

余裕ができるからこそ、目の前の人の表情をちゃんと見られる。
予定外のところに反応できる。
自分の中の「いま、本当に話したいこと」が湧いてくる。

〈達成欲〉が強い人ほど、たぶんこの感覚わかると思うんですよね。

  • 「やるべきこと」が片付いてはじめて、目の前の人にちゃんと集中できる
  • やり残しが頭の隅にあると、どうしても上の空になってしまう

AIに任せるのは、人を遠ざけるためじゃない。

人にちゃんと向き合うために、AIに任せるんです。

順番を間違えなければ、テクノロジーは敵にならない

この順番、けっこう大事だなと思っています。

[よくある誤解]
AI を導入する
   ↓
人が要らなくなる
   ↓
冷たくなる、不安、抵抗感

[本当の順番]
人にちゃんと向き合いたい
   ↓
そのために、雑務を AI に任せる
   ↓
向き合う時間に温度が乗る
   ↓
仕事も、人間関係も、深まる

この順番を間違えなければ、テクノロジーは敵にならないんじゃないかなと思っています。

むしろ、人と人との関係を深くする道具 として、AIは大いに使い倒せる。

これは、コーチでありエンジニアでもある私が、毎日の仕事の中で実感していることなんです。

おわりに

「AIに任せたら冷たくなる」と感じていた方は、ぜひ一度、順番を意識して使ってみてください。

下ごしらえをAIに渡したぶん、目の前の人にちゃんと向き合う。

その違いを体感したら、おそらく もう戻れなくなります

このコラムも含めて、音声入力で書いている話や、伴走者の話テクノロジープレイスの設計図も、ぜひ合わせて読んでみてください。

全部、地続きで一つの構想に向かっています。

「うちの研修にも取り入れたい」「組織に伴走してほしい」というご相談は、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。