ホームコラム / 第5回

キーボード、ほぼ触らなくなりました
〜紀元前と紀元後みたいな、音声入力の地殻変動〜

ここ2〜3週間で、ちょっとした 地殻変動 が起きまして。

何かというと、キーボードをほとんど打たなくなったんです。

正確に言うと、ゼロではないんですけど、文章を書くという作業のほぼ全部が「しゃべる」に置き換わりました。

気づいたら、文章作業のほぼ全部が「しゃべる」になっていた

今、私がしゃべって書いているものを列挙すると、こんな感じです。

  • メルマガの下書き
  • 人への返信
  • ちょっとしたメモ
  • 講座の資料の下書き
  • こうしてコラムを書くときも

全部、しゃべってます。

キーボードに触れるのは、修正のときと、コードを書くときくらい。

仕事の8〜9割は「口」で済むようになった、と言っていいかもしれません。

これまで、何度試しても戻ってきた音声入力

実は、音声入力自体はずっと前から試していたんですよね。

何度か「これでいけるかも」と思って切り替えてみるんですが、結局はキーボードに戻ってしまう。

その理由はいつも同じでした。

精度がもう一歩。
修正の手間を考えると、結局、打ったほうが早い。

「またダメだった」「次のタイミングでまた試そう」

そんなことを、たぶん10回くらい繰り返してきたと思います。

SuperWhisperが、景色をガラッと変えた

ところが、ここ最近のテクノロジーの進化で、状況がガラッと変わったんです。

しゃべったものが、ほぼ完璧に近い精度で文字になる。

SuperWhisperというアプリを本格的に使い始めてから、もう、キーボードで打つのに戻れなくなりました。

具体的にはこんな感じです。

[これまでの音声入力]
しゃべる → 7割の精度で文字化
   ↓
3割を手で直す
   ↓
「これなら打ったほうが早い」と感じる
   ↓
キーボードに戻る

[今の音声入力(SuperWhisper等)]
しゃべる → 95%以上の精度で文字化
   ↓
たまに固有名詞・数字を直す程度
   ↓
打つよりずっと早い
   ↓
キーボードに戻れない

精度のわずかな差が、体感としては 「全く別の道具」 になる瞬間だったんです。

私の中では、「紀元前」と「紀元後」みたいな感覚

大げさな表現ですが、私の中では 紀元前と紀元後 みたいな感覚でして。

あの日を境に、世界が切り替わった、というくらいのインパクトだったんです。

以前は、頭の中のクセが抵抗してくるんですよね。

「打ったほうが早いんじゃないか」
「しゃべると考えがまとまらないんじゃないか」

ところが今は、逆になっています。

打つほうが「面倒くさい」と感じ始める。

人間の慣れって、本当に あっという間 だなと思いました。

完璧じゃないけど、十分役立つ

もちろん、完璧ではないです。

  • 数字を言うと漢字に変換されちゃう
  • 固有名詞は怪しい
  • 修正は普通に必要

でも、ゼロから打つよりは圧倒的に早い。

このあたりの 「完璧じゃないけど、十分に役立つ」 とどう付き合うかって、〈最上志向〉が強い人ほど一回つまずくところかもしれません。

「精度100%じゃないと使い物にならない」

私自身も最初、そう思いがちなんですよね。

でも、それをやっていると、いつまで経っても新しい道具を使えないんです。

道具の側の精度が100%になるのを待つのではなく、「80%で十分役に立つ場面」を先に見つけてしまう

これが新しい道具と付き合うコツだなと、最近よく感じます。

「あ、今だ」のタイミングは、必ずやってくる

振り返ってみると、何度も試して戻ってきたあの期間があったから、「今回は本物だ」とわかったのかもしれません。

合わない道具を、無理に使い続ける必要はない。

でも、たまに試し直してみる。

それを続けていると、ある日 「あ、今だ」 というタイミングが、必ずやってくるんです。

紀元前と紀元後の境目って、案外そういうものなのかもしれないですね。

おわりに

ということで今日は、キーボードを打たなくなった話でした。

音声入力でぐっと楽になったメリットは、単に「早くなった」だけじゃありません。

頭の中で考えていることが、そのままの温度で外に出せる感覚があって、これがすごくいいんですよね。

キーボードだとどうしても「文章っぽく整える」モードが入ってしまうのですが、しゃべると 素の自分の言葉 がそのまま残る。

このコラムも、9割しゃべって書いています。

もし「自分も試してみようかな」と思った方がいたら、お気軽にご相談ください。伴走者として、隣で使い方をお見せします。

明日はこの延長線上で、「AIに任せるところ、人がやるところ」という、もう少し踏み込んだ話を書きました。そちらのコラムもぜひ。