ここ2〜3週間で、ちょっとした 地殻変動 が起きまして。
何かというと、キーボードをほとんど打たなくなったんです。
正確に言うと、ゼロではないんですけど、文章を書くという作業のほぼ全部が「しゃべる」に置き換わりました。
気づいたら、文章作業のほぼ全部が「しゃべる」になっていた
今、私がしゃべって書いているものを列挙すると、こんな感じです。
- メルマガの下書き
- 人への返信
- ちょっとしたメモ
- 講座の資料の下書き
- こうしてコラムを書くときも
全部、しゃべってます。
キーボードに触れるのは、修正のときと、コードを書くときくらい。
仕事の8〜9割は「口」で済むようになった、と言っていいかもしれません。
これまで、何度試しても戻ってきた音声入力
実は、音声入力自体はずっと前から試していたんですよね。
何度か「これでいけるかも」と思って切り替えてみるんですが、結局はキーボードに戻ってしまう。
その理由はいつも同じでした。
精度がもう一歩。
修正の手間を考えると、結局、打ったほうが早い。
「またダメだった」「次のタイミングでまた試そう」
そんなことを、たぶん10回くらい繰り返してきたと思います。
SuperWhisperが、景色をガラッと変えた
ところが、ここ最近のテクノロジーの進化で、状況がガラッと変わったんです。
しゃべったものが、ほぼ完璧に近い精度で文字になる。
SuperWhisperというアプリを本格的に使い始めてから、もう、キーボードで打つのに戻れなくなりました。
具体的にはこんな感じです。
[これまでの音声入力] しゃべる → 7割の精度で文字化 ↓ 3割を手で直す ↓ 「これなら打ったほうが早い」と感じる ↓ キーボードに戻る [今の音声入力(SuperWhisper等)] しゃべる → 95%以上の精度で文字化 ↓ たまに固有名詞・数字を直す程度 ↓ 打つよりずっと早い ↓ キーボードに戻れない
精度のわずかな差が、体感としては 「全く別の道具」 になる瞬間だったんです。
私の中では、「紀元前」と「紀元後」みたいな感覚
大げさな表現ですが、私の中では 紀元前と紀元後 みたいな感覚でして。
あの日を境に、世界が切り替わった、というくらいのインパクトだったんです。
以前は、頭の中のクセが抵抗してくるんですよね。
「打ったほうが早いんじゃないか」
「しゃべると考えがまとまらないんじゃないか」
ところが今は、逆になっています。
打つほうが「面倒くさい」と感じ始める。
人間の慣れって、本当に あっという間 だなと思いました。
完璧じゃないけど、十分役立つ
もちろん、完璧ではないです。
- 数字を言うと漢字に変換されちゃう
- 固有名詞は怪しい
- 修正は普通に必要
でも、ゼロから打つよりは圧倒的に早い。
このあたりの 「完璧じゃないけど、十分に役立つ」 とどう付き合うかって、〈最上志向〉が強い人ほど一回つまずくところかもしれません。
「精度100%じゃないと使い物にならない」
私自身も最初、そう思いがちなんですよね。
でも、それをやっていると、いつまで経っても新しい道具を使えないんです。
道具の側の精度が100%になるのを待つのではなく、「80%で十分役に立つ場面」を先に見つけてしまう。
これが新しい道具と付き合うコツだなと、最近よく感じます。
「あ、今だ」のタイミングは、必ずやってくる
振り返ってみると、何度も試して戻ってきたあの期間があったから、「今回は本物だ」とわかったのかもしれません。
合わない道具を、無理に使い続ける必要はない。
でも、たまに試し直してみる。
それを続けていると、ある日 「あ、今だ」 というタイミングが、必ずやってくるんです。
紀元前と紀元後の境目って、案外そういうものなのかもしれないですね。
おわりに
ということで今日は、キーボードを打たなくなった話でした。
音声入力でぐっと楽になったメリットは、単に「早くなった」だけじゃありません。
頭の中で考えていることが、そのままの温度で外に出せる感覚があって、これがすごくいいんですよね。
キーボードだとどうしても「文章っぽく整える」モードが入ってしまうのですが、しゃべると 素の自分の言葉 がそのまま残る。
このコラムも、9割しゃべって書いています。
もし「自分も試してみようかな」と思った方がいたら、お気軽にご相談ください。伴走者として、隣で使い方をお見せします。
明日はこの延長線上で、「AIに任せるところ、人がやるところ」という、もう少し踏み込んだ話を書きました。そちらのコラムもぜひ。